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MY JOURNEY@イギリス

MY JOURNEY@イギリス

その7 スイス①

2000年4月10日
オーストリア~スイス国境越え、大移動の一日
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さて、今日はいよいよ念願のスイス入り、
同時にこの旅最長の移動日でもあります。
ザルツブルグ駅で電車を待っているときれいな山がホームから見送ってくれてるようで名残惜しかったけどまた夏にね!
ホームの発車表示には何と「マリアテレジア号」の文字!すごーい。
電車の名前までオーストリアしてる!後でわかったけど
いろんな偉人の名前がついてた。
マリアテレジア号がホームにすべりこんできて、
自分の席を確認していざスイスへ!
距離にして400キロくらいの移動になるかなぁ?
結構このスケジュールは一日を無駄にするわけで、
旅に出る前のコースを考える時に迷ったんだけど、
電車に乗っていたら「良かった!」って思った。
ザルツブルグの周りももちろんすごいきれいだけど、
電車が西に西にスイスへ近づいていくにつれ、その車窓がもう信じられない景色に変わっていき・・この旅でオーストリアの東端のウィーンからスイスの西端のジュネーヴまで電車で移動することになるわけで、
ある意味「電車の旅」の意義は十分。スイスパスのもとも取れるんじゃないかな?でも思っていたよりスイスの電車代は安くてがっかりだったけど。(結果的にはギリギリというかトントンって感じだったかな)
列に並ぶ手間とかを考えれば得したといえるし。
スイスだと思ってたインスブルック(オーストリア)を過ぎて
第一の目的地チューリッヒへやっと到着。
所用時間6時間!今思い出すとそんなに乗った感じしなかったなぁ・・
やはり興奮してたからか。チューリッヒからインターラーケンへの乗り換え時間はそれほどなく、急いで両替をして絵葉書を買って、ホームへ。
絵葉書を見る限りではチューリッヒもとても素敵そうな町並みだけど、
今回の目的は「山」!
チューリッヒからインターラーケンまでは約2時間。
さすがに日が傾いてきた頃は、
一日電車で過ごしてしまった・・って軽く鬱になったけど、
まぁこういう経験もなかなかできないし、いいでしょ!
インターラーケンに近づいた時にものすごく驚いたのは・・
ブリエンツ湖とトゥーン湖の色!今まで見たことのないようなヨーロッパの湖って感じを漂わせたものすごく深いブルーだった・・
ビデオ撮ったのであの色がきれいに写ってるといいんだけど・・
この時は残念ながら太陽光が弱かったし・・この時点で6時前後だったしね。

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やっとインターラーケンに着いたのは6時半近く。10時半頃にザルツブルグを出てまさに電車電車大移動の一日でした。
インターラーケンは山山山ってイメージだったのに
暗くてよくわからないものの、ただの普通の町でがっかり!
でもこれ以上登ることにしないでやっぱり正解だったかな?
すごく小さい駅で駅前のホテルもすぐにわかった。
あちこちに山の地図があってスイスに来た感じ。
ホテルは暇そうで大きなツインルームをもらった。
よっしゃ!スイス料理でも食べて気合をいれましょ!
やっぱりとにかくスイスでやってみたかったことは、
何といっても「チーズフォンデュ」!
少し歩いて回って日本人のうるさい声が聞こえて来てたレストランを避け、
結局値段も一番安かった我がホテルの一階レストランに入った。
お店のお兄さんが面白そうにしてたけどできるだけ気にしないようにして、
ローカルワインをもらって、くつくつ音を立てたフォンデュが来た!
具はパンだけ。チーズの量と比べてパンが異様に多い感じ。
いざ!
しぇー!!かーなーり酒臭い!っていうかお酒の味の方がチーズにKAってる!
ほろ酔いの私の舌がまだしびれるようなワインの効き方。。
うーむ・・大人の味にびっくり。おいしかったけど、
私は日本のおこちゃま味でもいい、チーズの風味満点フォンデュの方が好きかな。オイルフォンデュも試したいなー。
とにかく結構酔っ払って部屋に帰って・・
うーん!明日はいい日になりますように!

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2000年4月11日
そこに、山がある・・天国と地獄を見た日
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荷物をまとめ、ホテルを出てインターラーケンの町を目の前のオストではなくエスト駅に向かって、小さなハイストリートを歩きはじめたら…
ガーン!って効果音が出そうな
「そこに、山が、あった」っておーはーよーほっほっほ!って
スイスの顔した雪山に大感動!
しかもすっごい牧歌的な風景も周りに広がってたりして、
感激と感動とあっけにとられた感じ・・
立ち止まってただただぽーっとしてしまった。
いくら海がいいっていっても、
こんな山を目の前にしたら山を愛する人の気持ちに同化してしまう。
こんなに山が魅力的だなんて。日本も山は十分美しい国だと思うけど、
やはり本場の迫力。小さな島国では決して味わえないスイスの空気!
インターラーケンには「ラーメン」とかののぼりも立ってたりして、
お店のメニューやポスターにも日本語が目立ち、
ローテン以上に今までで一番日本ムード。
これから行くグリンデルワルドは日本人に人気ってわざわざ書いてるわけだから
相当なもんなんだろうな・・歩いてると豪華で大きな山ビューのホテルがあって
日本人のカップルがその辺りを歩いてたりして。新婚旅行かなー。
でも、スイスって他のヨーロッパならハネムーンに向いてないと思うけど、
スイスならいいかも・・海をただながめるようなリゾートと共通の
平和な感じがあるから。ほんとに不思議な国だ、ここがヨーロッパの真中にあるあの小さな国だとは。
ほんとに他の世界から隔離されたような、
平和と自然がスイスにだけキープされてる感じ。永世中立国とはよくいったもの。でもスイスって核シェルターみんなもってるっていうし、
スイス人の友達はみんな言ってた、アーミーはかなりハードだって。

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インフォメーションで必要になるかわからないけど、スキー場のパンフなんかももらって、郵便局見学もした。結構絵葉書も出して。
スイスっぽい切手を、探す前から買えたので余分に買って帰ろうとしたら
記念切手のショーケースに目がいってしまい、そこにピングーの切手発見!
めっちゃかわいかったので二組購入。見れば見るほどかわいくて大満足。
ほどなく歩いてエスト駅に無事到着。
のどかなロケーションだけど駅は機能的できれいで、
山に向かう雰囲気が漂ってる。
登山電車の方のホームはさすがに田舎っぽかったけど、
思ってたより普通の電車が来て、乗り込んだら座席のテーブルが山の地図になってた。
この電車でかなり登るわけだけど、車窓も雰囲気も
それほど登山って感じはなかった。40分でグリンデルワルドに到着。

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グリンデルワルド駅は夢に見たような山上の駅って感じだった。
駅の周りも雰囲気も世界の車窓からって感じで興奮!
ここからガイドブックがわざわざ「ハード」と言ってる
坂上りをしなければいけないのですが・・
いやはやこれが想像通りプラス想像を超えてきつかった~
荷物をひきずってるせいもあったけど、
帰りはかなり荷物がかけおりてってしまう感じ・・
お願いだからあれであって!って思ってた山小屋の
さらに上だったのには泣きそうだったし、
あんな標高の所であんなに息が切れて危なかったかも、今思えば。
坂道には本当にハイジの世界のかわいい山小屋がちょんちょん並んでて、
自宅だったり、ホテルだったり・・
やっとたどり登ったところでは、
山小屋の木製の階段の踊り場に大きな犬が昼寝をしてて、
その雰囲気にますますこのホテルを好きになってしまった。
入るとかわいい見慣れないイースターの飾りがしてあって、
おばさんは二階で掃除機をかけてたけど笑いながら降りて来てくれた。
かなり太いおばさん、この坂を上り下りする日常生活だったら心臓が危ないかも。
外観とはマッチしないような、
中は近代的ですごいセンスのいいインテリアの四つ星ホテルみたいな、
でもなんか不思議とあったかさが漂ってて、
足の回りには小さいシーズーがまとわりついてくる。すごい気に入った!
まさにスイス!!!

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とりあえず荷物を預け出発。
アイガーはその顔を雲で隠してるけど、
ヨッホ登頂、登山電車乗車の夢を果たすべく、誰が何といっても行かねばならぬ。なぜなら、そこに、山があるから。
坂を降りてまずは電話。スイスの公衆電話にはどこでもキーボードがついてる。
どんな公衆電話からでもメールが送れるようになってる。信じられない・・
ハイテク日本が負けてるよ。でも日本はiモードあるけど。
使ってみたいけどよくわからないので電話だけ。
スイスの山がいかに美しく素晴らしいかの語りを入れて、
グリンデルワルドを少し観光し、駅前のレストランでランチをしてエーデルワイスという名のワインなど飲んで、いざ駅へ。
駅にあるライブ中継で見る限りも山頂は真っ白。
(テレビ画面で山頂の画像が中継されてるんです)
山の上と下の天候が違うなんて嘘だ。白い時は白い。
残念だけど、ためらいなくチケットを買う。
ちょっと若い駅員さんだったせいか、スイスパスがあるとちらつかせてみたら、
割引がきいた!大ラッキー!あわてて逃げるように立ち去る。

さて、グリンデルワルドからまずは登山鉄道WABでクライネ・シャイデックへ。そこから別の登山電車JBに乗り換えてユングフラウヨッホ山頂を目指す。
ちなみにインターラーケンから出てる登山電車はBOB。
どれも登山電車ってことになってるけど、標高が上がるにつれ、
登山電車っぽくなっていくのが面白い。
BOBは地図がなかったら山を登ってる感じがほとんどしない。
でもWABに乗り換えた途端、急な傾斜でいよいよか~ってムードになる。
スピードもその分遅くなるし、グリンデルワルドを出たところで一度向きの変更まであったりしていかにも山っぽい。
でも・・最後のクライネ・シャイデックからのJBは
心臓止まりそうな料金(高くて有名!)に見合った大迫力で、
さらなる傾斜とさらなるのろさでぐんぐん急速に標高をあげていく・・
これが登山電車なら、今までのはただの子供だまし!
まぁグリンデルワルドの時点で1500mくらいあると思うけど、
45分後に到着したクライネ・シャイデックで2061m。
この辺りでスイスが急に東洋な感じになる。
雰囲気はもちろんスイス。しかし・・人がアジア人ばかり。
中国からの団体と数組の日本人だけがJBに乗っていた。
良く考えればこんな天気にあんな高額なお金払ってヨッホに登る人なんて
日本人だけってガイドブックにも書いてあった。
仕方ないよ~おとなしく登頂消印もらって絵葉書出して帰ってくるだけでも・・
私の乗った車両はチャイニーズが飛び交い、
それでも、最初のうちはリフト代わりに乗り込んでくるスキー客がいた。
やっとここまで来てスキーしてる人を見つけたけど、
こんな標高じゃすべる自信ない。スイスでスキーの私の夢はあっけなく
高山病を理由にふきとんでしまう。基本的に夢を見るのは個人の勝手だけど、
山はおそろしい。
日本人には未経験の大きさ、高さ、
日本と同じ感覚でうろちょろしてたらとんでもないめにあうような気がする。
これが本場か!

車内はいよいよアジアンになってしまい、
こんなところを一人旅してる私が珍しいらしく、
ツアコンの中国人のおじさんが英語で話しかけて来て、
そのおじさんと会話してる最中に息が苦しくなってきた。
まるでそのおやじが悪人のようだけど、
今私が倒れたらこのおじさんにすべてを任せよう、
だから、おじさん、お願いだから私を見捨てないで・・
私は心の中でその目の前にいる
人相の悪いおじさんに話し掛けながら遠のく意識の中でえら呼吸していた。
(これ本当よ!)
何気なく首をさわってしまったら、血の巡りが一気に悪くなったらしく、
クラッときてしまい、こーれーはーやばい!って危険を感じた。
しかもご丁寧なことに電車は
トンネルに入ってから観光列車のようになってしまい、
白一色の天候でもお約束のように途中駅で
日本のツアーバスの写真撮影ストップのような停車がある。
もう、歩けない・・とにかく降りて深呼吸。
ここらへんで3000mにさしかかる辺り。
山頂駅は3454m。意識的にか無意識にか3000の大台に乗ってから
その空気の薄さは目に見えるかのようだった。
3000を超えてからの、あの急にどこを吸いまくっても
酸素が入ってこない感じ。。
あぁ今思い出しただけでも手に汗をかいてしまうほどの恐ろしさだった。
25年生きて来てあんなに怖かったのは初めてでございました。
3454mの数字を本気で怖れて、とうとう途中駅で
車掌氏にここでリタイアできないかとおそるおそる聞いてみると
帰りの電車はこの駅通過だって言う・・
あのときは泣きたかったけど泣けるような酸素はなかった。

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とにかく着いたら即効で帰ろうと手に汗を握りしめ、念願の(?)ヨッホ駅到着。
向こう側に帰りのお客さんたちが並んでいる。
しかし、アンラッキーなことに接続(とはいわないか)時間はなくて、
いくら何でもそれには乗れず、とにかく改札を出て時刻表をチェック。
次の下山列車は1時間後?
あまりに心配だったので改札で再チェック。おじさんもそう言う。
「だって息ができないんですよ・・」と訴えてしまう。
この1時間は私の人生の中で最も長いものになるだろう・・そう感じながら、
同じ車両のお客さんたちはみんな嬉々として氷のトンネルを通って
資料館だか、展望台だか何だかに向かって消えていく・・
あぁ登る前は、色々観光ポイントを見てこようとチェックしていたのに
今は何も目の前すらぼやけていて、とてもそれどころじゃなくなってしまった。
まだそれでも小学校の修学旅行での悪夢の経験(標高の高い山での登山などの楽しい4日間:倒れた)と比べれば、
まだ高山病ではなく高山病気味であって、倒れてはいない。
ただ何より怖かったのは一人だということと、旅の途中であるということ。
何がなんでも意識を失ってしまうことは許されない、
このプレッシャーだけだった。
歩くこともできるけどなんともいえないけだるい
空気の薄い地獄の世界に包まれてる感じがとっても恐ろしく、
展望台へ続くトンネルも途中で引き返してきた。
断念!山では引き返す勇気が必要なのである、とはよくいったものだ。
おとなしく座ってようーっと。
まぁ目的だった山頂郵便局(世界一の標高局ね)で
とにかく何でもいいやってやけになって消印を押しまくった後、ソファへ。
全面窓ガラスばりで今は白い壁のようになってるけど、
おそらく天候がよい時はこのソファは景色を楽しむためにすえられてるのだろう…と頭を使ったらわかったけど、
想像には至らないほどの視界ゼロとはまさにこのこと。
あら?よく見たら・・倒れてる人があちらにもこちらにも。
私のとなりは日本人家族で子どもは完全に‘高峰高原の私’になってた。
彼らの話では、かなりこの駅ではしゃいで観光しまくったらしい。失礼ながらあほな親だ・・。
私は自分の命が惜しいので人目を気にせずビニール袋に口をつけ、
さながらシンナー患者。本当はビニールじゃ危険すぎてだめなんだって。
紙袋じゃないと。これは母校の校長の流儀なんだけど間違っていたのね…
でもこのおばあちゃんの知恵袋は私を救ってくれたので感謝です。
少し時間も経って、下山できる保証がみえてきたら、余裕も出てきました。
せめてこの建物の中だけでも見学しようと徘徊高齢者のように
足取り遅く階段を・・って階段なんてだめだよ!
そんな運動量(!)に対応した酸素はここにはない!ので、
エレベーターでレストランやビデオ上映ルームといった
めぼしい設備に行ってみたけど、何もなかったのでソファーに帰ってまた座る。
私たち真っ青な顔をして座ってる‘患者’の周りを、
事も無げに掃除機をかけてるお姉さんの肺活量はどれほどか・・
お土産屋のおばさんは何時間勤務なのだろうか・・
などと考えることで時間をつぶして念願の電車の時間が!やっと降りれる!
でもせっかくここを目指して来て、
とんでもない高額な旅費をかけて登山電車に乗ってこう思う自分も情けなかった。けど、仕方ない。
今度来る時は頼れる夫でも連れてくるから・・

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下山電車に乗り込む。
やっぱり3000を切った辺りで
急に目に見えるかのように酸素が発生しはじめ、
体の隅々に血液が流れはじめた実感。ああ!これで安心!
スイスでスキーなんて身の程知らずでした、と反省しながら
クライネシャイデックに降りてみたら、雪がすごくてお店は既に閉まってた。
仕方なく直行でグリンデルワルドに帰って、グリンデルワルドでショッピング。
何だか目の前のアイガーは霧が晴れて来て
夕焼けを少しあびてとってもきれいにそびえたってる。
スイスは日が短いだろうなーってしみじみ思う。
これだけ山山山だったらどこに夕陽が落ちていくかすらもわからない。
多分ドイツより日没は3時間くらい早いのでは?
グリンデルワルドは、意外とお店も充実してて、
良さそうなところがすでに閉まってたので開いてるところだけ見歩いて、
今日の夕食ポイントを探す。
日本語メニューと日本食セットなんかもあるところにためらいがあったけど、
メニューがおいしそうだったのと、
ガイドブックで紹介されていたのを気に入ったので初志貫徹。
ホテルアイガー内のレストラン、「スイス・シャレー」に入ってみる。
ここのシェフは日本人でもないのにそばとかメニューに出してて
ハイキング用のおにぎりまで作ってるらしい。
隣に日本人家族がやってきたりしたけど、まぁ気にせず、
ラクレットはまだ試してないけど今日は魚!
ワインと料理を一人でレストランで楽しむ術が
長い一人旅で私にも身についてきた。
これがまた信じられないほど美味で、サービスのお姉さんはとっても素晴らしく、日本でも考えられないようなヨーロッパではまずありえないようなスマイル(何かあっただけなのかもしれないが)!
とにかく味とサービス両方が満点っていう本来のレストランだった!大満足!
ちょっとまたあの坂を登ってっ帰るのかと思うと嫌なんだけど、
スーパーで山のように並んでるスイスチョコなどをお土産に買って帰宅。

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おばさんは「今日はお部屋がまだ掃除中だったのはごめんなさいねー」
とか言ってたけどお昼頃行ったんだから!いい人!
しかしあの毛足の長いシーズーと一緒に客室を掃除機かけてるんだから・・
やはり外国人って不思議よね。
おばさんは親切なことに部屋まで案内してくれて
スイッチの場所とかを教えてくれた。
その瞬間もうキャー!って叫んでた。
ホテルのインテリアも素敵で気に入ってたけど、
もっと気に入ったのは部屋に入ってから!すごいきれいでかわいい!
スイスのシャレーって憧れの場所にいるだけでも嬉しいのに、
パインのベッドやテーブルに、天井からほのかなスポットライト、
木枠の窓に花柄のファブリックがぴったりで、
ベッドは広くてふかふかの羽毛布団!
きれいなバストイレにテレビに広いベッドに羽毛布団だけでも
泣けそうに久しぶりなのに、すごくこじんまりしててセンスがいい!
さーらーに、窓は二つあって
ベッド横の窓からも素敵な村景色が広がってるけど。。
正面にはバルコニーがついてて・・
デッキチェアが当たり前のように、心地良く私を待っていてくれて・・
バルコニーに出たら・・言葉を失った。

今までいろんなところに行っていろんな場所に感動したけど、
あの景色は本当に天国だった。
それ以上のそれ以下の表現方法はなかった。
アイガーが夕日を受けて色を変えていくところで、
グリンデルワルド!空気が澄み切るだけ澄み切って、
鳥の声が大音響でこだましてる。すり鉢状になってる村だから
ものすごく距離があっても近くに見える向こう側とこちら側を
鳥が気持ちよく飛んでいて・・
眼下に広がるグリンデルワルドの村の煙突から煙を出して、
静かに、静かに、夕げの支度を始めようとしてる頃、
ひとつ、ひとつとやわらかい光が灯りはじめ、
それがしだいに夜景になっていくまで
ずっとずっと時を止めてしまいたいほど見とれてしまいました・・
何より雲が目線にあって、遠くの傾斜にかかってる雲は目線より下。
血圧がどうなろうと、心臓がどうなっても、
登って来て本当に本当に良かった!心の底から実感した。
だって登らなきゃこんな素敵な景色にもホテルにもたどりつけなかったんだから。ずっと住み続けたい部屋だった。
本当に、時を止めてしまいたかった。
今まで行ったハワイも竹富島も楽園だ~って思ったけど、
山でもまったく共通のものがあるんだ・・!
山が好きになってしまうスイスバンザイ!


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